相手方病院における分娩後、蘇生及び体温管理が不十分なために低酸素性虚血性脳症を発症し、脳性まひになった事案。
医学的機序、蘇生義務違反、搬送義務違反が争点となった。(和解)
月別: 2014年2月
東京三弁護士会医療関係事件検討協議会が開催されました
東京三弁護士会医療関係事件検討協議会が開催されました(団員が委員として参加)
3月15日(土)16:00~17:00 署名活動を御茶ノ水駅前で行いました
公正中立な公的かつ第三者の医療事故調査機関の創設のための
チラシ配布・署名活動<第57弾>を
次の日時・場所で,行いました。
<第57弾>3月15日(土)16:00~17:00
場所 JR御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口改札前
【医療講演会】「産科医からみた出生前診断の現状と課題」で大森夏織団員が司会を務めました
東京三弁護士会法律相談協議会・医療法律相談主催【医療講演会】「産科医からみた出生前診断の現状と課題」で大森夏織団員が司会を務めました。
心臓カテーテル検査での手技ミス
相手方病院で労作性狭心症と診断され、心臓カテーテル検査を受けることとなったが、検査開始直後、造影剤を投与した時に空気が注入されて(争いあり)心停止となり、その後、造影剤及び生理食塩水を投与した時にも、それぞれ大量の空気が冠動脈内に注入され、蘇生を行っても回復せず、事故の翌日死亡した事案。心停止後の空気注入については相手方も責任を認め、示談成立。
当初、相手方病院は、心臓カテーテル検査画像や心電図などについて記録がない等として開示しなかったが、診療記録から検査が行われていることが明らかであることを指摘する等した結果、開示された。
副鼻腔炎手術、複視合併症
副鼻腔炎の手術後に複視合併症を発症した事案。
複視合併症発症までのメカニズム、紙様板損傷の過失、及び損害額について争われた。
(和解)
大動脈解離
患者が下腹部及び背中の痛みを感じて受診した夜間救急外来において、造影CT検査が実施され、その画像上胸部大動脈に大動脈解離を疑うべき線が写っていたが、医師がこれをアーチファクト(実際の物体ではない二次的に発生した画像)によるものと誤判断して無視し、大動脈解離との診断ができなかった結果、専門病院への転送が遅れて死亡した事案。(示談)