平成29年7月4日,元医療集中部判事を講師にお招きし,講演会を開催しました。
医療集中部,高等裁判所判事、最高裁判所調査官を経験された元判事による講演を開催し,医療事件に対する裁判官の姿勢,控訴審の審理と第一審の審理の相違点,最高裁判所での調査官の事件処理方法等の,普段聞くことのできない,大変貴重で有意義なお話をうかがうことができました。
平成29年7月4日,元医療集中部判事を講師にお招きし,講演会を開催しました。
医療集中部,高等裁判所判事、最高裁判所調査官を経験された元判事による講演を開催し,医療事件に対する裁判官の姿勢,控訴審の審理と第一審の審理の相違点,最高裁判所での調査官の事件処理方法等の,普段聞くことのできない,大変貴重で有意義なお話をうかがうことができました。
弁護士 飯渕 裕
このリレーエッセイを書くように先輩から仰せつかってからはや数ヶ月・・・。立派な過去のエッセイに恐れおののいて、なかなか筆も進まず、いよいよというところまで来ました。
結局、過去のエッセイに遜色ないと思えるほどの書くべき事もなく、等身大でいこう、ということで、のっけから完全な私事で恐縮ですが、現在三十うん歳独身(♂)のワタクシめは、合同コンパ、いわゆる合コンに余念がありません。何しろ、女性にモテモテでウハウハな人生が送れると思っていたために、弁護士になったほどです(その発想が既に推してしかるべしですがねっ)。
でも、まったくそんな様子は無く、今では、弁護士になったことを毎日ただひたすら本当に後悔しています(←あれ)。
そして、合コンの時、ほぼ必ず女性から聞かれる質問に、「あ、弁護士なんだね!ねえ、『異議アリ!!!』っていうの?」というのがあります。
・・・・・いやいや、言いませんて。いや、言うけど、1年に1回くらい、それも、なんとなく立ち上がりながら、「あ、すみません、いや、あのー、その、異議的な、いやその、ごにょごにょデンデン(云々)」、みたいな。
ことほどさように、世間の弁護士に対するある種の思い込み、また、ステレオタイプやそれに基づくテレビ番組は多く氾濫しており、内心、忸怩たる思いです(嘘)。
ところで、当弁護団が対象とする案件は、医師(医療)に関するものですが、医師と弁護士は、同じ専門職だからか並列して語られることも多いと思います。きっと、医療ドラマも同じように、医療従事者の方が見れば、「んなアホな。。。」ということの連続なんでしょう。
・・・と、そのように言いながら、私は、医療ドラマが大好きです(えっ)。
高校受験当日の15日前に大腸炎で入院したワタクシが暇を持てあまして見たドラマは、なんとなんと!あの、初代「救命病棟24時」!!!うーん、懐かしいですなあ。おっと、年齢が分かりますね(汗)
15年以上経った今でも、江口洋介(あんちゃん)演じる進藤先生の言葉(の趣旨)が忘れられません。
いかにも利潤追求的なステレオタイプな超嫌なやつな副院長に対し、「ここには、患者を死なせて平気なやつなんて一人もいない。自分が間違ったんじゃないか、本当は助けてあげられたんじゃないか、そうやって自分を責め続ける、そんな連中ばかりです」
そんな救命病棟24時に影響を受け、このワタクシ、何を血迷ったか、高1の時に一瞬医師を目指しました。化学のテストで7点を取って早々に諦めましたがねっ!
そうして、何の因果か、医師(医療従事者)の責任に纏わることを扱う当弁護団に所属して、医療問題を扱うようになりました。うーん、本当になんでだろう。。。あ、化学が7点だったからか(違)
ここにいらっしゃる諸先輩、同輩、そして後輩までも、本当に、スキル&マインドが素晴らしい方ばかりで、先の進藤先生並みです。本当に頭が下がります。本当にすごい先生ばかりです。私もスキルアップのために日々研鑽しなければ・・・・。
医療事件は、結局のところ、医師・医療従事者の責任を問うことにほかなりません(調査活動も、「責任」の「有無・程度」の調査です)。
そう、そこで、私ごときが、医療機関や医療従事者の責任を問うことの、根本的なジレンマと矛盾が生じるのです。
生命・身体を預かる医師・医療従事者。
身を粉にしてやってくれているけれど、人である以上、ミスもあるかもしれないし、ちょっとした怠慢にも似た気持ちも、あるかもしれません。
いったい、私自身が、そのように崇高な場面で日々奮闘している医療従事者の責任について、何かいうことのできるだけの人間なのか。
日々自問自答してその答えを探していますが、なかなか自信をもってすぐに“YES”と言えないというのが嘘偽らざるところです。でも、きっと、そういった崇高な場所に向き合うために、まず自らの襟を正す、ということを常に自覚することではじめて、立派な仕事ができるようになるのかもしれません。
当弁護団で医療事件に携わるようになって、自分のあり方、姿勢、判断に対して、日々、進藤先生よろしく自分を省み、日々精進しようと、医療事件に接するたびに、思うのでした。
平成29年7月27日に帝京大学医学部附属病院 整形外科教授の西村慶太先生を講師としてお招きし、骨とは何か、骨折が治癒をしていく過程ではどういったことが起きているのか、それ故、骨折の治療では何がポイントとなるのか、といった基本的かつ重要な知識及び臨床上の留意点に関する医学研修を開催し、30名を超える団員が参加しました。
東京三弁護士会医療関係事件検討協議会が開催されました(団員が委員として参加)
平成29年7月11日、医療問題弁護団主催「症例研究会」を開催しました(報告担当:石井廣子団員、看護師の方1名)。今回の研究会のテーマは「説明義務」でした。「症例研究会」は、医療問題弁護団の弁護士と、医療従事者(医師、薬剤師、看護師)、医療事故被害者、法律学者など、医療と医療事故に関係する多様な職種の方々にご参加いただき、毎回設定した題材に沿った裁判例報告や医学講演などを踏まえて自由闊達な議論を交わすことにより、相互理解・相互交流ひいては医療安全の向上を目的として開催しています。
公正な医療事故調査制度の確立を求めて チラシ配布・署名活動を 次の日時・場所で,行いました。
<第94弾>2017年9月3日(日)17:00~18:00
場所 JR中央線 御茶ノ水駅 聖橋口改札前