相手方施設 |
総合病院
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診療科 |
泌尿器科
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原疾患 |
腎腫瘍
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過誤の内容 | 体重の誤登録により麻酔用筋弛緩剤や麻薬が多く投与され、さらに呼吸抑制に対して帰室後のモニタリングがなされず患者が低酸素脳症となった事案 |
主たる争点 | 麻酔用筋弛緩剤や麻薬の過剰投与、筋弛緩モニタリングの義務、帰室後のモニタリング義務など |
進行の概略 | 外部委員を入れた院内事故調査が実施され、報告書を基にした質問回答の後、説明会が開催された。話し合いによって合意に至り示談した。 |
苦労・工夫した点 | 説明会が開催でき、双方にとって建設的な進行とできた点。患者に後見人を付したうえで示談した点。 |
結果 |
示談
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弁護士の事案の評価・感想 | 病院側が外部委員を入れた院内事故調査を実施し医療安全の実現に主体的だったこともあり、説明会が開催され、患者家族の思いを伝えたり、糾弾的とならない状況で当事者となる医療従事者からの謝罪がなされたりできた。その後の示談交渉では将来医療費や介護費を含めた解決ができた。 |
その他、今後に向けて | 院内事故調査により原因分析と再発防止に向けた検討がなされたことが、被害の重大性や患者家族の辛い心情の中でも糾弾的にならずに話し合える土壌を作ったように思う。 |