当弁護団は,2018年7月18日,精神科医療における身体拘束下での患者死亡事案が複数発生していることを受け,身体拘束は原則違法であり,精神科医療における身体拘束は例外的に許容されるものであるとの意見を述べ,身体拘束を減らす方策を提案する(以下「意見書」)を作成しました(下記のリンクを参照)。
これに対し,医療側で医療事件を扱いこれまでに精神科病院の代理人を務めたことのある木ノ元直樹弁護士が,「行動制限と訴訟」(日精協誌37巻12号 2018年12月 33~39頁)と題する論文を発表しました。同論文で木ノ元弁護士は,意見書を「明らかな基本的誤謬のある意見書」などと非難しています。しかし,木ノ元弁護士は,意見書の趣旨を正しく理解しておらず,当弁護団が意見書で指摘した身体拘束が横行する精神科医療の基本的問題点には答えていません。
そこで,当弁護団は,木ノ元弁護士の意見に反論する「精神科医療における身体拘束に関する意見書(2)」を作成しました。
精神科医療における身体拘束等の処遇の改善を考えるにあたり,昨年の意見書とあわせて,本意見書も参考にしていただければ幸いに存じます。
投稿者: admin
総会特別企画「精神科医療の現状と課題」~映画「精神病院のない社会」自主上映と座談会~を開催しました
総会特別企画として、映画「精神病院のない社会」の上映会、ジャーナリストの大熊一夫氏と元三枚橋病院院長の石川信義氏による座談会を開催しました。
基礎研修調査編を開催しました
令和元年6月3日、東京弁護士会館にて安原代表を講師として基礎研修を開催しました。
診療経過の精査や医学的知見の獲得方法、相談者の思いをどのようにくみ取るかなど、新人のみならずベテランの団員にとっても一助となる講義であり、大変盛況でした。
7月7日(日)16:30~17:30 署名活動を巣鴨駅 改札前で行いました
公正な医療事故調査制度の確立を求めて チラシ配布・署名活動を 次の日時・場所で,行いました。
<第114弾>2019年7月7日(日)16:30~17:30
場所 JR山手線 巣鴨駅 改札前
6月8日(土)17:00~18:00 署名活動を御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口改札前で行いました
公正な医療事故調査制度の確立を求めて チラシ配布・署名活動を 次の日時・場所で,行いました。
<第113弾>2019年6月8日(土)17:00~18:00
場所 JR中央線 御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口改札前
医療事故調査制度についての研修会を開催しました
平成31年4月19日、細川大輔団員、木下正一郎団員を講師として、医療事故調査制度の概要と、制度スタートから3年を経た現状と問題点についての研修会を行い、参加者と意見交換をしました。
医療問題弁護団へ入って
弁護士 牧山 秀登
私は、弁護士になって2年が過ぎたころに、当弁護団に入りました。その経緯は、とある交通事故訴訟で、裁判官から「では、次回までに原告の方で医学的な主張・立証をしてください」と言われ、「医学的な主張・立証って何をすればいいんだ?」と真っ青になり、その時はなんとか乗り切ったものの、今後医療および医療事件に関する知識も必要だなと感じたことに端を発しております。
私は、現在当弁護団の顧問をしております鈴木利廣弁護士が教えていた大学(ロースクール)の出身であり、同校では鈴木弁護士が卒業生向けに医療訴訟の授業を開講しておりましたので、さっそく受講してみました。
医療事件というと、専門的で勝訴率も低く難しく、また弁護士も医療事故被害者側と医療者側にはっきりと分かれていて、何となく自分には縁遠いものと感じておりました。しかし、授業を受けてみると、他の事件でもよく使っている民法を医療事件の特殊性に合わせて応用することで理論的に大変興味深い問題が潜んでいることがわかり、また医療事故被害者側弁護士の意義や役割というものもよくわかりました。
そこで、やりがいのある仕事ではないかと考え、当弁護団に入るに至りました。
入団後は、個別事件について、先輩方から指導を受けながら法律相談や調査を担当する一方、研究班という組織に入って、判例や学説の調査、医療者との意見交換等を行っております。
私も弁護士会等でいろいろな勉強会や委員会に入っておりますが、当弁護団の研究班はかなり活発で、熱心に活動していると思っております。例えば、私が勉強会で発表を担当した際には何人もの先輩方から内容面、形式面にわたってご指導いただき、リハーサルも行ってから本番に臨みました。他の事務所の先輩からこのような厚い指導をいただいた経験は、他ではありませんでした。
この経験を通じて、医療事件に関する知識はもちろん、人にものを伝える技術についても訓練していただいたと思っております。
上述のように、当弁護団は、現状、個別事件での活動にとどまらず、研究活動についても大変活発に活動していると感じております。
私も、諸先輩方のように、医療事件のより良い解決に向けて、力になれる弁護士になれるよう精進していきたいと思っております。
5月19日(日)16:00~17:00 署名活動を目白駅 改札前で行いました
公正な医療事故調査制度の確立を求めて チラシ配布・署名活動を 次の日時・場所で,行いました。
<第112弾>2019年5月19日(日)16:00~17:00
場所 JR山手線 目白駅 改札前
東京三弁護士会医療関係事件検討協議会が開催されました
東京三弁護士会医療関係事件検討協議会が開催されました(団員が委員として参加)
4月6日(土)16:00~17:00 署名活動を池袋駅 西口ロータリー前で行いました
公正な医療事故調査制度の確立を求めて チラシ配布・署名活動を 次の日時・場所で,行いました。
<第111弾>2019年4月6日(土)16:00~17:00
場所 JR山手線 池袋駅 西口ロータリー前