無症候性下垂体腫瘍に対して摘出術施術後,視力・視野障害を発症。腫瘍部位の取り残し・血腫形成の判断から,同日中に再度手術を施行した。視力は回復せず,その後髄膜炎等を発症し重度の後遺障害を負った事案(示談)
月別: 2014年5月
帝王切開、肺血栓塞栓症
CPD(児頭骨盤不均衡)と判定された産婦について、帝王切開後、肺血栓塞栓症により心肺停止し、蘇生後に大学病院へ搬送されたが低酸素脳症を発症して約10ヶ月後に死亡した事案。
帝王切開の前に試験分娩をすべきだったか、肺血栓塞栓症の予防義務違反の有無、急変後の措置・対応等が争われた。(示談)
大腸がん・療養指導義務違反
月に1回定期的に相手方病院に通院していた本件患者に、相手方病院で複数回便潜血検査や腫瘍マーカーの検査等が行われ、いずれも陽性反応が出ていたにもかかわらず、大腸内視鏡検査が行われず、別の病院を受診するまで大腸(直腸)癌が発見されなかった。直腸切除術が行われたが、大腸癌が再発して2年後に死亡した。
医師が患者に対して大腸内視鏡検査を勧めたか否かが最大の争点となった。(和解)
6月15日(日)16:00~17:00 署名活動を西日暮里駅前で行いました
公正中立な公的かつ第三者の医療事故調査機関の創設のための
チラシ配布・署名活動<第60弾>を
次の日時・場所で,行いました。
<第60弾>2014年6月15日(日)16:00~17:00
場所 JR西日暮里駅 改札前
がん免疫療法・遺伝子治療
相手方は、治療効果の確認されていない高額のがん免疫療法・遺伝子治療を、自由診療で行う診療所であり、ホームページ等でもその治療効果を宣伝していた。患者は、Ⅳ期のがんであり、すでに余命数ヶ月の宣告を受けていたが、相手方から「この療法を受ければ、8割は良くなる」と説明されて、高額な治療費を前払いして治療を受けた。しかし、治療開始から数ヶ月後に死亡した。遺族は、消費者契約法違反と説明義務違反を理由として、治療費の返還を求めた。(和解)
東京三弁護士会医療関係事件検討協議会が開催されました
東京三弁護士会医療関係事件検討協議会が開催されました(団員が委員として参加)
術後管理のドレーン設置による腸管穿孔
術後管理のためのドレーン設置の際に腸管穿孔を起こし,患者が腹膜炎・敗血症を併発して死亡した事案(示談)